新婚気分は3年目まで。
それ以降の家庭は生活の場であり、育児の最前線の場と化す。
そこには、甘い言葉は皆無だ。
あるのは、
「今月も厳しい、生活費を切り詰めていかないと貯金もできない」
または、
「子供の塾代が上がった。英語の塾にも行かせたいのに厳しい。仕事以外に、わたしがパートで働かないといけない。キツいけど仕方がない」
という生々しい悲痛な叫び。
そこに旦那が帰宅し、
「あー疲れた。ご飯まだ?」
「え?なんだよ、まだメシないのかよ??」
今から子供の塾の送り迎えをしなくてはいけないのに、旦那は自分の事しか考えてない。
思わず、心の中の声が漏れそうになった。
この人、早く死ねばいいのに…
わたしがこんな恐ろしい言葉を使うなんて
信じられなかった…。
余裕がほんとにない。
疲れた。心底疲れた・・・
オープンマリッジ
夫婦仲が絶望的に崩壊している場合、
オープンマリッジをおすすめします。
オープンマリッジとは、
1973年にアメリカ合衆国の社会学者オニール夫妻(ネナ・オニールとジョージ・オニール)によって、夫婦が所有欲、独占欲、嫉妬心に妨げられず、自由に愛人を作れる、社会的、性的に独立した個人を認め合う結婚のスタイルを提唱した本『オープンマリッジ』が書かれ、出版された。この本は150万部以上売れ、文化に大きな影響を与えた。
ウイキペディアより引用
結婚をしながらも、お互いに好きなパートナーがいる。自由恋愛。
「結婚していても自由な恋愛ができる」というものです。
生物学的にも一夫一妻という形態をとっているのは一握りで、ほとんどの生物は一夫多妻、または乱婚です。
※乱婚とは、集団内の雄と雌が複数の相手と性的関係を持つこと。人類のもっとも原始的な婚姻形態。19世紀の社会進化論者により想定された。
種の保存という観点でいけば、多くの雌に種を植え付けるのは自然なことでしょう。その方がたくさん子どもを増やせますから。
しかも、人の世界であっても一夫多妻のエリアは存在します。
側室
日本でも「側室」「妾」「二号」と呼ばれる、既婚者が他に女性を囲うものがあります。
妻以外に公式・非公式でありながら、違う女を作ることができたのです。側室は江戸時代まで身分の高い男性に認められたものです。
夜這い
また、「夜這い」という風習もありました。
一部の農村地区など、働き手が必要(子供を増やす)であったり、ストレス発散、または恋愛を援助するかのような風習です。女性も当然、拒否することもできて現代的にいえば、奥手男のための恋愛ほう助的要素もあったことでしょう。
決して、オープンマリッジが前代未聞の概念ではないということです。
オープンマリッジ デメリット
結婚しても自由恋愛ができ、人生ハッピーと思えるオープンマリッジ。
ですが、現代までに浸透していないのは、問題が多すぎるからです。
問題点を列記します。
誰の子かがわからない。
・子供の養育は誰がする?
・カップルのどちらが認めないなら無理。
・嫉妬の感情が常につきまとう。
(それがいい場合もある)
・自由恋愛することで
リアルに異性を取られる可能性。
・そもそも、
そこまで自由なら結婚している意味がない。
・どちらかが不潔に思えてくる可能性もあり。
・性病を移される可能性あり。
問題点は、ほかにもあるでしょう。
これがまかり通ったら、人というより動物になりますね。
話題としては楽しいけど、
現実味がないオープンマリッジです。
しかし、それでも、
オープンマリッジのような、自由が必要な夫婦もいるのです…。
夫婦仲悪い
生活に追われた夫婦は、心の余裕がゼロになります。
生活がキツくなってくると、お互いを気遣う余裕がなくなり、夫婦仲が急激に悪化していきます。
ここを踏ん張れば、夫婦仲が元に戻ることはあります。
しかし、一度悪くなった夫婦仲は時間の経過と共に、さらに悪化していくものです。
そして、仮面夫婦もしくは
家庭内別居へと進んでいくのです。
・
・
・
仮面夫婦・家庭内別居になるほどのすれ違いがなぜ起こったのでしょうか。
夫婦は他人
もともとは他人であるが故に、生活習慣の違いやこだわりから、すれ違いが起こるのは当然といえば当然です。
小さなすれ違いは話し合ったり、気にかけることで修正することができます。
しかし、
大きくなったズレは、簡単には修正できません。修正できない分、ストレスが溜まり始めるのです。
ストレスが大きくなるさまは、がん細胞が増殖するのと似ています。
人には毎日50000個ほどのがん細胞ができると言われています。
がん細胞から体を守るために、免疫細胞がその都度、駆逐しているのです。体が弱って免疫機能が落ちると、がん細胞が増殖するのです。
夫婦仲も同じです。
小さなすれ違いは、お互いが意識することで解決していきます。
しかし、
修正が追い付かないほど大きくなってくると、抑えきれずにストレスが増加していくのです。
ここなんです。
夫婦が生涯、添い遂げれるか離婚になるかの瀬戸際は…。
人生リセット!新しい恋をするために必要な5つのチェックリスト
添い遂げる
放置していると、家庭内別居になる一歩手前の、危険な夫婦関係になります。
一度、こうなってしまうと、良好な関係には戻れません。
多くの場合、
時間が経過すると、家庭内別居・仮面夫婦からの浮気発覚、または熟年離婚といった危機的な展開が起こりえます。
こんな展開が予想されるなら、
気持ちが完全に離れていないのなら、
夫婦でよく話しあいができるのなら、
わたしは提案します。
新しい夫婦の形を…
夫婦仲改善
オープンマリッジのエッセンスだけを参考にしようということ。
※エッセンスとは物事の本質という意味。
そこからどんな気持ちになるのか、試していこうではないか とね。
つまり、結婚は維持していくが、相手の行動に一切関知しないということ。
恋愛も自由、遊びも自由、いわば共同生活者という位置づけです。
一定期間、お互いが納得の上、自由になる。
そこには自由な恋愛も含むということ。
そして、
お互い距離を置く
気持ちの変化をお互いに包み隠さず伝える。
・誰かと交際したら、幸せを感じる時も伝える。
・距離を置いたら、好きな気持ちがでてきた場合も伝える。
お互いに包み隠さず打ち明けて、お互いが納得できるのなら、オープンマリッジが成立するはずです。
日本の結婚観
日本においては、結婚しながら自由恋愛を楽しむという、楽観的な風潮には絶対にならないでしょう。
なぜなら、
周りの目を気にする日本人が、そんなフランクな関係が維持できるとは到底考えられないからです。
昨今の「芸能人の不倫たたき」を見ていればわかります。
※フランクな関係とは、お互い遠慮することなく思ったことを言える間柄のこと。
日本の結婚状況
しかし、現代の日本の状況を見ると、日本独自の夫婦関係の構築が必要だと感じます。
(当人同士で簡単に離婚できる)
・熟年離婚も増えている。
・日本は人口が年々減っている。
・老後の孤独の心配がつきまとう
・近年、老後に男女の友達関係が増えている。
この状態から言えることは、
・相手の所得が生活には必要。
・子供の手前、仮面夫婦でいい。
・老後の孤独は避けたい。
上記の理由はどれも
「愛はなくても離婚するほどでもない」というような状態です。
持ちつ持たれつ
または、
「愛はないけど、生活のためには一緒に住むしかない」という経済的、孤独回避な意味もあります。
いわば、
・友達との生活
・もちつもたれつの関係
また、今風で言えば、
・シェアリング
(異性シェアリングというべき?)
要は、
生理的に受け付けない。
顔を見るのも無理。
でないならば、
自由恋愛のような形態は不可能ではないと考えます。
極度に仲が悪い理由以外なら、
日本独特のオープンマリッジはありです。
仮面夫婦 しない
お互いを気にしない関係なら、仮面夫婦や家庭内別居と同じと思われるかもしれません。しかし、それとは違います。
仮面夫婦や家庭内別居は家庭が暗くなる関係。
そんな暗い関係から脱し、
目指すは「明るい同居人」のような関係です。
仮面夫婦の記事です。参考にどうぞ。↓
次はそもそも論です。
夫婦ってこんなもんでしょう・・という話です。
好きという感情
恋愛結婚したては、そりゃアツアツだったことでしょう。
しかし5年も過ぎれば、ホットな時期が終わります。
その時期にふと、別れたくなることがあります。
時系列で、今後の気持ちの変化を予想してみましょう。
気持ちの変化
ワンオペ時代
➡喧嘩が増えてきた。毎日イライラ。でも子供のために我慢
↓
保育園時代
➡子供と夫が遊んでいるのを見て、やはり家庭があるのはいいね
と再確認。
↓
ママ友時代
➡夫の不倫発覚。
「あいつとは無理。死ねばいいのに」
と思いながらも、生活に追われる日々。
↓
旦那シカト時代
➡時間の経過と共に、旦那のことなんかどうでもいいと思い始める。
↓
自由謳歌時代
➡子供の手が離れ、趣味や旅行に没頭するようになる。
↓
エアー旦那時代
➡旦那はもう空気。いなくてもいいけど、いても気にならない。
↓
老後の時代
➡力仕事やDIYに旦那がいると助かると気づいた。
結婚後初めて、旦那もいいもんだなと思い始める。
時間と状況で気持ちが刻々と変化するということです。
中には、離婚しても同じ相手と再婚することもあるのです…。
同じ相手と再婚
好きな気持ちが刻々と変化する根拠として、離婚しても同じ人と再婚する場合があるのです。
離婚した人が同じ人と再婚するというデータがあります。
それによると、
離婚したカップルの一割は、同じ人と再婚するらしいのです。
一割も同じ人と再婚とは、びっくりです。
有名人にもいます。東野幸治さんは一時期、話題になっていました。↓
他にも
・六角 精児 夫妻
・秋吉 久美子 夫妻
などなど。
特に男性は女性と別れても、時間が経過すると、元サヤに戻りたい気持ちが出やすいのです。
普通のカップルでも、男性が元カノの写真をいつまでも持っている人が多いことからもお分かりでしょう。
まとめ
日本ではオープンマリッジは無理な話です。
しかし、離婚しそうなほど夫婦関係が悪化している
「終わっている夫婦」
「熟年離婚予備軍」
であるなら、オープンマリッジの一部を取り入れるのはありです。
もし、夫婦仲が徐々に悪化してきていて、いずれ離婚もあり得ると感じる夫婦なら、話し合いをしてもいいのかもしれません。
仮面夫婦じゃなく、ましてや家庭内別居でもなく、
「不干渉主義」的な決め事を。
家庭内別居や仮面夫婦は、
「口を利かない」など、お互いの雰囲気が暗く、関係が冷え込みます。
そうではなく、明るく
「お互いに干渉しない」と決める方が、友達感覚が出て空気が悪くならないと思うわけです。
最悪な状況になる前に、考えてみる価値はありますよ。
結婚に関してのまとめ記事です。参考にどうぞ。↓
もはや、占いを越えています 悩みを一瞬で解決できる的確なアドバイス。 人に言えない悩みを霊感を使って的確に答えてもらえる。あなたがすべきことは、自分に合った占い師を見つけることだけ。たったこれだけです。未来を変えたいならま[…]
最後にひとつだけお願い
わたしは一度、離婚経験があります。
幸運にも、二度目の結婚はできました。
でもやはりというか、予想通りというか、
年数が経つごとに夫婦のすれ違いが出てきています。
二度目の離婚も可能性ありですね。
リアルに嫁と不可侵条約を結ぶか思案中です。w
余談はさておき、
二人の仲が悪くなっても
「なんとか離婚しないでおこう」とは思っていません。
自分が自分でなくなるほど、窮屈な型にハメたくはないと感じているからです。
こんな、どうしようもないわたしですが、
ひとつだけ心に決めていることがあります。
それは、
・怒りを持ち続けない
・落ち着いたら感謝の気持ちをもつ
たとえ、
伴侶とお別れの時期が来たとしても、
何年も添い遂げたのは事実です。
もとは他人同士なのでうまくいかないことはあります。
でも憎しみ合うのは、一緒に生きた思い出すらも憎むことになります。
一緒に過ごした時間を否定せずに、お互いの道にそれぞれ進めばいいだけですから。
この記事を読んでる方も、もう離婚を免れない夫婦もいるでしょう。
それでもね、憎しみ合うのだけはやめてくださいね。
憎しみからは何も生まれませんから。
それだけは約束してください。
どんな未来になるにせよ、明るくいきましょう。