「恋愛に関してどうも他の人と違うような・・」と感じていませんか?
・異性にときめかない。
・恋愛しているのに盛り上がらない。
などなど。
たとえば、
彼のことが好きなのに、
身体の関係になるのはイヤとか。
または、
上の2つのことが理解でき、
「友達が恋愛話で盛り上がる気持ちがいまいちわからない」という人もいるのではないでしょうか。
でも、深刻に悩む必要はありません。
普通な人でもいろんな感情が出ます。恋愛経験不足から出ていることもありますし、ほんの少し、人と違うことだってあるのです。
国際社会では
「性はグラデーション」と言われているほど、性の多様化が認知されています。
【数字で読み解くLGBT・性の多様性】
Yahoo!ニュースより抜粋
2016年にこの「LGBT」という言葉の認知率は54.4%だったが、2019年には91.0%に上昇している。一方、高い認知に対し、未だ内容理解については、57.1%とやや低い状況だ。「なんとなく知っているけれど、意味までは分からない」という人が多いという実態が浮き彫りになった形だ。
そもそも、LGBTという言葉自体、性的にマジョリティかマイノリティかを分断しているため、このような言葉はなくなってしまう方がいいのかもしれないが、一方で、さまざまな性のあり方に対する正しい知識がないことによる、誤解や偏見で、社会的にストレスを感じざるを得ない性的マイノリティの人たちがいることも事実である。
正しい知識をもつことと、身近に存在しているという意識をもつことが、こうした状況の解消には欠かせないだろう。
あなたがLGBTだと言っているのではありません。
人の性は細かく分かれているだけに
「自分は変」とか、
「これでは恋愛できない」なんて悩む必要はないということ。
性は自由なんだと思って、
胸を張っていけばいいのです。
ただ、自分のことをよく知る必要はあります。
データをもとに、わかりやすく解説していきます。
性的マイノリティ
性的マイノリティとは、性的少数派のことでLGBTQの人達のことを言います。詳しくは、第三章の「性の多様性」で詳しく解説します。
冒頭からズバリ申し上げますが、
ひょっとしたら、あなたは
「アセクシャル」かもしれません。
もしくは
「ノンセクシャル」。
または、
「ヘテロロマンティック」かもしれません。
※ヘテロロマンティックは後で解説します。
いろんなセクシュアリティがあるということです。
「ノンセクシャル?アセクシャル?」
と思われた方、多いと思います。
別に病気でもなんでもありません。
専門用語が出たので簡単に解説します。
アセクシャル
他者に対して恋愛感情(または人によっては性的欲求も)を抱かないセクシュアリティと定義されています。
(アセクシャルの人は他者に対して一切、恋愛感情がないと言われています。)
ノンセクシャル
他者に対して性的欲求を抱かないセクシュアリティと定義されています。
セクシュアリティ
広い意味では、人間の性のあり方を意味します。
狭い意味では、恋愛や性的な興味の対象がどのような性別に向くかを意味する「性的指向」や、自分自身がどのような性別だと思うのかを意味 する「性自認」などを示す言葉として使われています。
性的指向には、異性愛、同性愛、両性愛などがあります。
他にも、
・自慰行為できるがセックスはできない…
などと多種多様です。
アセクシャルとノンセクシュアルの違いは性的感情がわくかどうかですが、その境目は微妙です。正にグラデーションなのかもしれません。
いろんな人がいることを知っておくべきです。
セクシュアリティは一口に“〇〇だ”と定義するのは難しい上に、不可能なのです。
もし自分がノーマルではないと感じても、
・自分は他の人と違うとは思わないこと。
・SNSなどで似た境遇の人と話すこと。
(ストレスを抱えこまない)
体験談
いきなり、セクシュアリティの話をしました。
なぜこの話が出たかと言いますと、わたしの恋愛経験で「ノンセクシャル」と思われる人が二人もいたのです。
その時にあまりの不思議さにいろいろ調べました。
体験から思うことは、「ノンセクシャル」の人は意外にも多いということです。☟
【エッチしたくない】性の悩みを抱えた人に耳寄りな情報
その根拠として、
デリケートな調査結果を見つけました。
セクシュアリティの実態を調べるために
大阪市で大規模な性の調査があったのです…。
性的指向と性自認
国立社会保障・人口問題研究所がある調査をしたのです。
それは、「性的指向と性自認」の調査です。
性的指向
➡性的な興味の対象がどのような性別に向くかを意味します。
性自認
➡自分自身がどのような性別だと思うのかを意味 します。
※たとえば、身体は男性でも自分は女性と思うなら、その人は「性自認は女性」となります。
アンケート結果
大阪市のデータ公表
図を見てください。☝
アセクシャルは0.8%
ゲイ、レズ、同性愛者は0.7%
アセクシャルは少ないと思われますが、実はゲイ・レズとほぼ同じぐらいの割合です。
※ノンセクシャルはアセクシャルに属します。
データから読み解く
わたしがいた会社の総務部長はゲイでした。(カミングアウト)
呑みに行く店のマスターはトランスジェンダーです。(カミングアウト)
※カミングアウトとは、自分の性的指向や出生、病気などを表明すること。
※ゲイ・トランスジェンダーは後で解説。
ゲイの総務部長と一緒に六本木で飲んでいた時、近くのテーブルに石原軍団の神田正輝さんを見つけ、「あら、正輝ちゃん、お久しぶりー」って手を振っているのを見た時、これぞ大人の世界だぁと思ったものです。
そして何よりも、
テレビでよく見るオネエ達は、LGBTの属性に入る人達です。
ならば、
0.8%のアセクシャルの人は、意外に多いのではないでしょうか。また本人も気づいていなくて、実際にはもっと多いのかもしれません。
一般的に考えて
性行為が好きではない理由は、
・他人との接触が苦手
なので、一概にアセクシャルとは言い切れませんが、可能性は高いです。
性的指向・性自認は複雑なのです。簡単に解説します。
性の多様性
調べてみると、知らなかったこと山のごとしです。
性にはいくつもの種類があります。
性的な話でいうと、最近特に話題の
「LGBT]というのがあります。
性的少数派は「LGBT」だけではありません。
性的マイノリティを解説
性的マイノリティとは、性的少数派のことを言います。
先ほども言いました通り、
専門書では「性はグラデーション」と表現しています。ここでは大まかな説明ということで、性的マイノリティ(性的少数派)を3つに分けます。
1,アセクシャル
2,LGBT
3,インターセックス
アセクシャルは先ほど説明しました。
LGBTもお分かりになることでしょう。
それ以外に聞きなれないインターセックス。
インターセックス
インターセックスとは、
男性・女性の体の特徴が社会で考えられているものとは一部異なる発達を遂げた状態。
一言で言うと
男性・女性の中間またはどちらとも一致していない状態を意味している言葉となります。 新生児の2000人に一人の割合と言われています。
LGBT
G →ゲイ(男性同性愛者)
B →バイセクシュアル(両性愛者)
T →トランスジェンダー(性別越境者)
LGBTQ+
LGBTの名称が最近変わりつつあります。
最近の言い方は、
「LGBTQ+」。Q+とは、LGBT以外の人のことを指します。
「クエスチョニング」「クイア」の2つのQから呼ばれています。
性自認(自分の性を何と考えるか)や性的指向(どんな性を好きになるか)が定まっていない、もしくは意図的に定めていないセクシュアリティ。
クイア
自分は男でも女でもない。人間だと強く思う人たちのこと。
まとめると、
自分の性がはっきりしない(性自認)、
好きになる性もはっきりしない(性的指向)、
人たちのことです。
はっきり言って、たくさんありすぎてよくわからない。
というか、個人差がありすぎて
「この人はこの型ですね」なんていう説明がしにくいのです。
それ以外の型をあえてあげるならば、ノーマルな人達のことで「異性愛者」と言います。
しかし、
異性愛者も3つに分かれている
ってご存じでした?
異性愛者
一般的な異性愛者は以下のように分けることができるのです。
ちなみに、ほとんどの人が異性愛者に入りますので「性的マジョリティ」という表現もあります。
異性愛者は3種類。
ほとんどは、
異性に恋愛感情も性的感情も持つ異性愛者。
しかし、それ以外の異性愛者もいるのです。
ヘテロセクシャル
異性に性的な感情だけを抱くセクシュアリティ。
※異性に恋愛感情は抱かない。
ヘテロロマンティック
異性に恋愛感情だけ抱くセクシュアリティ。
※異性に性的感情は抱かない。
さらに、もうひとつあるのではないかと言われています。
お互い好きになったら冷めてしまう「蛙化現象」と似たような状態のことです。
リスロマンティック
相手に対して恋愛感情を持つが、相手からの恋愛感情は望まないセクシュアリティ。
1、付き合いたいと思わない。
2、恋愛関係に嫌悪感。
3、プラトニックな関係を好む。
4、ハグやキス、手を繋ぐ行為が嫌い。
本の紹介
あまりに広く分かれていてびっくりされている方もいるでしょう。
これからの時代は、いろんな性の人を理解することが重要です。
自分や知人が性的マイノリティと知るだけでなく、会社で採用担当の方や結婚相談所の人もLGBTQ+の知識が必要となってきます。
詳しくは、徹底解説した専門書が出ています。
とても分かりやすく解説されています。
気になる方はぜひどうぞ。↓
好みのタイプ
これまでは専門用語ばかりで例外的な話中心でしたが、一般的な話をします。
一体、どんな相手を好きになるのかという基本的なことです。
恋愛指向という用語があるのです。
人の恋愛・性がどういう対象に向くのかという概念。異性なら異性愛、同性なら同性愛、男女両方なら両性愛。※恋愛指向と性的指向は別の概念です。性的指向とは、どんな人に性的な魅力を感じるかを指します。
ただここで疑問がわきます。
「ノーマルな人でも性的指向はいろいろあるのでは?」ということ。
面食い
一般的に言われる
「イケメン好き」「美人好き」。
いわゆる「面食い」の人々。
これだってひとつのセクシュアリティではないでしょうか。
というのは、
相手のルックスを尋常ではないほど気にしますから。
「美人以外は女ではない」
飲み会や婚活では、まるで地球外生命体を見るかのような冷たい視線です。そんな人たちが口をそろえて言うのは、「ブサイクは性的対象ではない」と。
酷い場合だと、
誰もいないかのようにガン無視…。
誰だって好みはあります。
が、連中(面食い)は度が過ぎています。
これってセクシュアリティが違うと感じませんか?汗
姉御肌
こんな話聞きませんか?
姉御肌の女性は同性にモテるという話。
特に中学・高校時代。
下級生の女の子から「先輩好きです」というような話ありますよね。
憧れなどから、好きというかファンになるということかなと。
しかし、それ以上の気持ちの人がいると聞いた事があります。
女性同士でキスした話とか。
でもその二人は普通の異性愛者なんですよ。
基本、男性が性の対象なんだけど、ステキな女性も好きという気持ち。
これは女性なら少しはあるんじゃないでしょうか。
女性も男性と同等に好きならば、それは「バイセクシュアル」であり、そこまでには至ってない状態。
好みの趣向が細かく、グラデーションのように分かれているということの証拠だと感じます。
女もすこーし好き。
・男と恋愛できるけど、
性的には女性の方が好き。
・男も女も好きだけど、
どちらとも性的には魅力を感じない。
いろんなパターンがあると感じます。
恋愛経験や自分の精神状態で好きになる人が変わることもあるのかも。
相談しにくい悩みをまとめています。どうぞご覧ください。☟
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まとめ
LGBT以外にも多くのセクシュアリティが存在することが理解できたでしょう。
ただ、存在するという表現をしましたが
「普通と違う人」ということではありません。
恋愛に関してはどんな人も、生まれ持ったモノ、生活から変化したモノ、恋愛経験から変わったモノが少なからずあって、皆それぞれの性があるのではないかと。
言いたいことは、
自分を否定することなく自然体で生きていけば、
・自分に合う人が見つかる…はず。
・自分の性が少しづつ変わる…可能性はある。
世間は性の多様化を認知し始めたことにより、変化しつつあります。
最後に、坂本九さんの言葉を借ります。
涙がこぼれないように
泣きながら歩く
一人ぼっちの夜